2008年06月22日
ピザハウス(1)

移転先は浦添市港川で、2017年03月よりリニューアルオープンします。

有名すぎてもう今さらご紹介するほどでもないのですが、意外にも行ったことが無いという方が多勢いらっしゃるのに驚きまして

創業以来60年以上、変わらない味とサービスで沖縄県民に愛されるピザハウスをご紹介します。

場所は浦添市城間(ぐすくま)。
キャンプキンザーのゲート3前。元のアメリカ領事館と言った方がわかりやすいかもしれません。
建物は南欧のイタリアやスペインを彷彿させる異国情緒あふれる外観。
とりわけ高くそびえる鐘楼(?)のようなものは国道58号からも目立ちます。
白亜の壁に赤い瓦が沖縄の青い空によく合いますね。
建物内は大きく分けて3パートに分かれる構造になっています。
一番大きなメインダイニングルーム、ダイニングも兼ねることのできるウエイティングバー、そして10人から利用できる完全予約制の2階コンスラード。

▲メインダイニングルーム


▲ウエイティングバー入り口(左)、2階コンスラード(右)
ピザハウス(PizzaHouse)という名前からピザ専門店もしくはイタリアンレストランのように思われていることもあるようですが、正しくはアメリカンレストラン。
ビーフ、ロブスター、クラブ(蟹)を使ったアメリカ料理、ピザやパスタなどのイタリア料理、タコスやエンチラーダなどのメキシコ料理が主ですが、これが典型的なアメリカンレストランです。
ピザハウスでは他に中華ランチや幕の内(和食)もあります。
また、日替わりではカジュアルなフレンチ料理もありますし、コンスラードでは本格的なフレンチフルコースもいただくことができます。
料理の種類も豊富ですが乳幼児の入店も問題無いので、これほど世代や男女を問わない客層は本格的な洋食レストランではとても珍しいものです。
このへんの事情もまた家族や親族の多い沖縄県民に愛される所以ではないでしょうか。

▲ピザハウス名物 特選ローストビーフ(オーブン焼き)
BSE(狂牛病)の影響でアメリカ産からオーストラリア産に変更したというけれど、たしかにアメリカ産に比べると若干質が落ちるかもしれません。
それでもこれだけ柔らかくじっくりオーブンで焼き上げるのはさすがピザハウス。
アメリカンスタイルなのでホースラディッシュ(西洋わさび)が添えられます。

ポテトは時々マッシュポテトの場合もあり。
このスパゲティがまた美味しいんです!
決して洗練されてはいないけど、昔懐かしいような、誰もがホッと安心していただけるママの味がします。
にんじんのグラッセも美味。スープ、バター、砂糖の塩梅が本当に見事。

▲この日のスープはにんじんのポタージュ。冬場にはクラムチャウダーも登場します。
普段よくある豆のポタージュも美味しい。

▲サラダのドレッシングはブルーチーズ、サウザン、和風、イタリアンから選べます。
もちろんブルーチーズで決まり。(ドレッシングの上から貝割れ大根という手間もまたミソ)
サラダはいつもキンキンに器ごと冷えています。これって当たり前のことのようだけど、冷蔵庫の物理的なスペースの問題もあって、どのお店でもそういうわけではないものです。

▲Today's Special フランス風牛ヒレ肉のオーブン焼き ミックスマッシュルームクリームソース
脂身が少なく柔らかいヒレ(フィレ)の火のとおり具合もお見事。


▲食後のアイスティーとオレンジシャーベット。
アイスティーに付いて来るレモンが大きいです。まじめに絞ると酸っぱい。が、そこがアメリカン。
昔はガムシロップも無く、卓上にあるお砂糖を入れて柄の長いスプーンでガチャガチャいわせながら混ぜていました。当然あまり溶けません。が、そこがアメリカン。
ただしアメリカのお砂糖は冷水に溶けるものもあります。

バースデーパーティは言うに及ばず、父の日、母の日、敬老の日はメインダイニングで。
お客様をお招きする場合やパーティなどはコンスラードで。
およそありとあらゆるファミリーイベントにはお世話になっています。やはり世代を選ばないところが一番大きなところでしょうか。
またアメリカ人のゲストをお連れするたびに、まったくアメリカのそれと同じ味、と言わしめるのは、日本人に媚びず、それでいて日本人にも受け入れやすい美味しさなのだと思います。
すでにシェフは何代も交代しているかと思いますが、創業以来これだけ長い間変わらない味とサービスを続けるということは、並大抵のことではありません。
老舗の底力というものは真似をしようと思っても簡単にできるものではありませんね。
沖縄の名店中の名店です。


お店の情報はこちらでご確認ください。
http://pizza-house.jp/
Posted by りえぴゃん at 00:00
│05.カフェ・レストラン