2011年05月04日
特別中国茶会 唐時代の宮廷茶道再現 【レポート編】

去る2011年04月10日(日)、那覇市のホテル ザ・ナハテラス3階アダンの間に於いて
特別中国茶会
棚橋篁峰(たなはし こうほう)氏による唐時代の宮廷茶道再現
が開催されました。
主催は沖縄県内で中国茶界を牽引する中国茶道陸羽(りくう)の会 代表 赤嶺文弥乃(あかみねあやの)先生。
講師に日本のみならず中国でもご活躍の中国泡茶道篁峰会 代表 棚橋篁峰先生をお迎えし、国内3回目となる大変貴重なイベントです。
現代に伝わる茶経(ちゃきょう)。
これはその昔、中国の唐時代(7~10世紀)に陸羽という文筆家が書いたお茶に関するさまざまな知識を記した最古の書物です。
三巻から成るこの茶経には茶の木・製茶・茶器・飲み方などが記されていますが、唐時代の茶器というものが存在しないため、長らく検証ができませんでした。
ところが、1981年に中国の陝西省(せんせいしょう)にある法門寺で地下宮殿が発見されたことにより、中国茶道のルーツ解明に光明がさすことになります。
遺跡から様々な仏教文化の文物と共に唐代宮廷茶道の茶器が出土したのです。
この発見により唐代中国茶道の検証が可能となり、2005年に棚橋篁峰先生が初めて唐代法門寺宮廷茶道の再現に成功しました。
唐代の製法で作られたお茶を、中国政府の許可を得て作られた銀製のレプリカ茶器で淹れ、唐代のお作法でいただく、というのが今回の特別中国茶会の主旨なのです。
棚橋篁峰(たなはしこうほう)中国漢詩、中国茶文化研究家。日本における中国茶界の第一人者。
また長年の功績と見識は中国国家にも認められ、中国国内においても文化活動を行っている。
2008年には訪中200回を記念し、人民大会堂にて祝賀会を開催。
中国泡茶道篁峰会会長
亜細亜文化国際交流会会長
中国茶文化国際検定協会会長、etc
陝西省西北大学名誉教授
中国民族学会茶芸研究専門委員会顧問
陝西省詩詞学会名誉会長
陝西省法門書法界名誉顧問
江西省茶芸師職業技能培訓中心教授
江西省井崗大学人文学院兼任教授、etc

▲ナハテラスの1番広いバンケットルーム アダンの間。
赤嶺先生のご人脈から会場では県内の各分野でご活躍されている方々が大勢いらっしゃっていました。
残念ながら棚橋先生のお手前は写真が撮れなかったのですが、見事な銀細工のレプリカ茶器の画像で唐時代の宮廷茶道を軽くご紹介します。
炙茶(しゃちゃ)円盤状の物は丸く固められた緑茶。このような固められた形状のお茶を餅茶(へいちゃ)と言う。
この餅茶を炭の上で炙る。会場では電気式のグリルのようなもので表面にでこぼこが現れるまで均一に炙る。
すぐに火から下ろし、紙袋に入れてしばらく冷やす。
碾茶(てんちゃ)冷えたら紙の上から手で小さく割る。
薬研(やげん)の溝に入れて細かい粉末状になるまで砕く。
写真右は銀製の薬研だが、銀は柔らかく変形の恐れがあるので、会場では後ろにある鉄製(?)の薬研で砕いていた。
羅茶(らちゃ)上部の網部分をゆすって砕いた茶葉を篩い(ふるい)にかける。
煮茶(にちゃ)小さな泡が水面にあがってくるくらい(一沸)お湯が沸騰し始めたら塩を入れる。
写真中央は塩を入れる塩台。目を奪われるほどの見事な細工。
お湯の泡が泉のように沸いたら(二沸)、お椀一杯分のお湯を掬って取っておく。
菜箸でお湯の中心を力強くかき混ぜながらお茶の粉を入れる。
お湯が勢いよく沸いてきたら(三沸)先ほど取っておいたお椀のお湯を戻してお茶が完成する。

▲唐代のお作法で入れたお茶。
旨みのある緑茶にお塩が入っているせいか、お茶というよりは薄味のスープのような感じ。
また一度炙っているので香ばしさも併せ持っています。
イベントはフルコースのランチ付き。お食事中には陸羽の会のお弟子さん達が淹れてくれた3種類のお茶が振舞われました。
阿里山金萱茶(ありさんきんせんちゃ) 青茶(烏龍茶)生産地:台湾中部
軽発酵の烏龍茶。
茶葉改良工場で品種改良された茶葉を阿里山という標高1,000m以上の高山で栽培したものです。
ミルクやバニラのような甘い香が特徴のお茶。
東方美人茶(とうほうびじんちゃ) 青茶(烏龍茶)生産地:台湾新竹県
20世紀はじめ、イギリスの上流階級の人々に「東洋のシャンパン」と称賛された銘茶。
70%と発酵度が高いため、紅茶に近い味わいでフルーティーな香りがします。
ダージリン サングマ茶園 (紅茶)生産地:インド ダージリン地方
ダージリン有数のオーガニック茶園で採れたお茶。
とても華やかでフルーティな香りと風味を湛えた秋摘み(オータムナル)紅茶です。

『優雅を極め 唐時代を旅するように』
私たちお茶を愛する者にとって1000年以上も昔の唐へと時代を遡り、宮廷人と同じ想いを馳せるひと時でありました。
次の記事→2011年05月05日『特別中国茶会 唐時代の宮廷茶道再現 【画像編】』
参考記事→2011年08月05日『中国・台湾の銘茶とチャイニーズディナーのコラボレーション(1)』
特別中国茶会協賛
流求茶館http://ryukyu-chakan.com/
カメリア・シネンシスhttp://camelliasinensis.ti-da.net/
会場
ザ・ナハテラスhttp://www.terrace.co.jp/naha/
Posted by りえぴゃん at 06:16│Comments(2)
│赤嶺先生主催イベント
この記事へのコメント
ご教示ください
茶器は純金でできているのですか?
茶器は純金でできているのですか?
Posted by miraishouta柏崎 郁夫 at 2015年04月30日 17:05
>miraishouta柏崎 郁夫さま
コメントありがとうございます。
とても美しい茶器ですよね。
純金かどうかはわかりません。(おそらく違うと思いますが・・・)
また、セキュリティ上、そのような情報をネット上では公開できませんことを
ご了承くださいませ。
コメントありがとうございます。
とても美しい茶器ですよね。
純金かどうかはわかりません。(おそらく違うと思いますが・・・)
また、セキュリティ上、そのような情報をネット上では公開できませんことを
ご了承くださいませ。
Posted by りえぴゃん
at 2015年05月01日 14:48
at 2015年05月01日 14:48





















