こぺんぎん食堂

りえぴゃん

2009年11月19日 03:14

こぺんぎん食堂は、惜しまれつつ閉店いたしました。

今や全国的にすっかり有名になり、その入手が驚くほど困難な石垣島ラー油
後発組のまがい物もたくさん出て、どれがオリジナルかわからないほどです。

その石垣島ラー油の製造元であるペンギン食堂が沖縄本島の那覇市に支店を出しました。
その名も 、こぺんぎん食堂。
名前がカワイイ♪

前にギャラリー囍屋(きや)を訪れた際、大嶺實清(おおみね じっせい)先生から直接こぺんぎん食堂のことを教えていただき、食いしん坊仲間と行ってきました。

画像は我が家の石垣島ラー油。使いかけの上、汚くてスミマセン。




▲こぺんぎん食堂は那覇の安里にある栄町市場にあります。
実は那覇で育ってウン十年の私、今まで一度も足を踏み入れたことがなかった秘境栄町。

赤いペンキ塗りでなければすーっと通り過ぎてしまいそうな、小さな店構えです。
でもこの赤がなんともレトロチックでいいの。
まだ開店前だったので、お店の前のベンチで待っていた方の了解を得てパチリ。
なんだか絵になる光景でした。

表にメニューが写真入りで貼られているので、事前に何を注文するかだいたい決めておくと良いでしょう。

店内はラーメン屋さんのようなカウンター席(7席)だけ。
お店に入ってすぐ横にある発券機でチケットを買って注文します。
発券機には表のメニューにはないお得なセットやデザート類もあるので、よーく目をこらしつつ、しかもさっさと決めること。
発券機の前で悩んでいると後で並んでいる方に迷惑になっちゃいます。

ここでお食事をすれば1人あたり1個のみ石垣島ラー油の購入権があるので、そのラー油を目当てに大勢のお客様がいらっしゃいます。

私達は土曜日の開店11時前の10時半から並びましたが、すぐに後ろに5~6人の団体さんが、食べ終わった後にはお店の外に15人くらいは並んでいたと思います。




▲トムヤムクンすば。
スープが真っ赤なのでどれほど辛いかと思ったら、そうでもありません。
お味はまあまあ・・・だったそうです。



▲スーチキーすば、
スーチキー(スーチカーとも言う)は沖縄料理のひとつで、豚の三枚肉を塩漬けにして茹でたものです。

沖縄そばで使うお肉は三枚肉を甘辛く煮付けたものが多いけれど、スーチキーを使うのはありそうでなかったですね。
スープは鰹出汁ベースであっさりめ。だからシンプルなスーチキーによく合います。
このままでもおいしいけれど、小皿に付いてきたシークワーサーの果汁を絞っていただくと、あらまあ!
とっても美味しい!
爽やかな酸味が加わって、いっそう鰹出汁にも奥行きが出ました。

さてこのお店では卓上に例の石垣島ラー油が置いてあり、店内でいただく分はお好きなだけ使うことができます。
ためしにこのスーチキーすばに入れてみましたが、アレ・・・?
ぜんぜん合わない。むしろ非常に不味くなってしまいました。

ラー油で有名なお店なのにラー油を入れると不味くなるメニューもどうかと思いますが、スーチキーそばにはラー油を入れてはいけません。
ご注意あれ



▲島ぎょうざ。
5色の色はそれぞれ中身の具で色づけしているのだとか。
たとえば、白=島らっきょう、黄=レンコン、赤=葉にんにく、緑=いんげん豆、黒=イカ&豆みょう、とか。
ただし季節によって中身が変わります。
肝心のお味ですが、ウーン。
あまりいただけないですねぇ。

スーチキーすばは気に入ったけど、総じて麺は柔らかすぎるし、サイドメニューも商品として出すほどのクオリティは感じません。
たぶん多くのお客様は、石垣島ラー油を購入する権利を得るために食事をしていると思います。
そんなお客様にわざわざ足を運んでいただき、ラー油のために食事をしていただくのですから、お店で出すフードメニューはそんじょそこらのクオリティではむしろ申し訳ないのではないでしょうか。

またお値段も割高で、これ以上に美味しくてお値段もリーズナブルなお店がたくさんあることを考慮すると、お客様に満足していただくためにはもっともっと努力が必要かな。
行列のできるお店だけれど、石垣島ラー油の購入権が無かったら淘汰されそうです。
もっと頑張れ~。


こぺんぎん食堂 閉店

辺銀食堂
石垣島ラー油の情報はこちらでご確認ください。
http://penshoku.com/

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