那覇新都心にある亜都利栄(あとりえ)というフレンチを気軽に居酒屋のような雰囲気で楽しめるお店があります。
その姉妹店としてオープンしたのが今日ご紹介するフレンチレストラン
L'atelier(ラトリエ)。
長年ホテルの総料理長をされていたというお父様が現在は亜都利栄(あとりえ)で腕をふるい、その息子さんはL'atelier(ラトリエ)のオーナーシェフをしていらっしゃいます。
なんでもこの方、あの
オテル・ドゥ・ミクニで修行されたそうで、よそのシェフからお勧めレストランとしてL'atelier(ラトリエ)を紹介された時から一度行ってみたいお店でありました。
訪れたのは2009/08/15。
夏も盛りの暑い日でしたが、夏メニューのディナーをご覧くださいませ。
▲場所は那覇市上之屋。
国道58号線沿いのビルの2階で、隣は高倉マンション。近くには予備校の尚学院。真向かいには老舗レストラン ピッツバーグがあります。
黒と茶と基調にしたシックで都会的なエントランス。
▲4人がけの席がこちら側と、国道58号線側にもいくつか。
▲カウンター席もあるので、お一人でも気軽にお食事を楽しめます。
あとから常連さんらしい熟年カップルの方もいらっしゃって、アラカルトとワインを楽しんでいました。
この日オーダーしたコースはラトリエコースといって2種類あるコース料理のうちのひとつ。
1品目のアミューズ。
友人とおしゃべりに夢中で何が何だったか失念・・・。
イタリア語ではブルスケッタだけど、フランス語では何て言うんでしょう
▲2品目の前菜。
県産ウニと島野菜のコンポジション ドラゴンフルーツとホタテのロンデル添え ドラゴンフルーツのビネグレットで。
県産野菜はきゅうり、みょうが、ゴーヤ、たまねぎ、島らっきょうなど。
ドラゴンフルーツとコンソメで作ったジュレが美味!
シークワーサーの爽やかな酸味、ほたての甘さ、ウニのコク、野菜のしゃくしゃくした歯ざわり、ドラゴンフルーツのソース。
メインよりもこちらの方が渾身の一品という感じがして、大変美味しかったです。
これはかなり気に入りました。
▲3品目の本日のスープ。
冬瓜の冷製スープ。
冷製仕立てのお料理は温かいものより味がぼやけてしまいがちなので、少しだけお塩を強めに使ったりするものなのですが・・・。
これはかなりしょっぱかった!
緑色のものはアーサー(海藻のアオサ)。
このアーサーの塩気が影響したのでしょうか。夏の暑い日とはいえ、同じテーブルの全員がしょっぱいと感じたのです。
うーん、惜しい。
▲4品目の魚料理。
赤イサキのポアレのきのこ和え オレンジ風味の白ワインソース。
赤イサキとは、ハタ科の白身のお魚です。
私好みのお魚ではないけれど(身のほぐれ具合がタラみたいなの)、ソースは美味しかったです。
白ワインで酸味は十分だけれど、オレンジの香りとフルーティな酸味が鼻腔をくすぐります。
▲5品目のメインディッシュ。
琉球長寿豚のロースト きのこ入りシャスールソース。
県産の豚肉をじっくりローストし、きのこの入ったシャスール(フランス語で狩人の意)、葉野菜を添えたもの。
豚肉はちょっと硬かったかな。お色はきれいなピンク色で火の通り具合もバッチリな印象だったのですが、思ったほど柔らかくはなかったです。
また、惜しいことにこのローストもしょっぱかった・・・。
▲6品目のデザート。
パイナップルのコンポート&バジルのアイスクリーム。
バジルをスイーツに使うお店って昔はほとんどありませんでした。
代表的なのはイタリア料理だったり、タイ料理だったり。
ここ最近はイチゴのシャーベットにバジルを使ったり、味と香りのアクセントにデザートにも使うようになってきて、とっても楽しめます。
このバジルのアイスクリームも絶品!
食後は紅茶かコーヒーが付いています。
もちろん私は紅茶をチョイス。アイスのアールグレイでした。
さて。
オテル・ドゥ・ミクニで修行されたシェフということで期待していた私。
初めて訪れたお店でコース中2品もお塩が強かったということは、かなり致命的なことではあります。
コンスタントにレベルを維持しなければばらないのは厳しいかとは思うけれど、客としてちょっぴり残念なのも事実。
でも前菜に秘めたシェフのポテンシャルはなかなかのもので、まだお若いし今後に期待できる方だと思います。
ほとぼりが冷めた頃、またお邪魔してもいいかな。
今回は残念だったけど、期待の星。
フレンチレストラン L'atelier(ラトリエ)
お店の情報はこちらでご確認ください。
http://latelier.ti-da.net/